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小論文はこう書け!

こんにちは。

大学の推薦入試がどんどん始まっています。

大学の入試では小論文を課す大学もあるでしょう。

他の科目と同様に小論文も準備が必要です。今回は小論文を書くためにどうアプローチをしていけばいいのかご紹介します。

小論文の構成

小論文は作文とどう違うか知っていますか。
作文は自分の考えたこと、自分の意見を中心に述べるのに対し、小論文は事実やデータをもとに客観的、理論的に文章を構成する必要があります。自分の考えを理論的に相手に納得させる「説明文」のようなものです。
小論文の構成は大きく4つに分かれます。

問題提起

与えられた設問に対して問題点を考え、結論を決める部分です。
テーマに対して、自分はどういう問題点があると感じるのかを述べます。

意見提示

与えられたテーマに対して、自分はどういった意見なのかを述べます。

意見に基づく論拠を提示

自分の意見について、納得してもらえるよう、資料やデータ、客観的な事実や経験などを踏まえ、論を展開していきます。

結論

前段で述べた根拠をもとに、もう一度自分の意見を述べます。

小論文の書き方のコツ

小論文にも作文と同様、書き方のコツがあります。
これを押さえていないと、言いたいことがよくわからなかったり、まとまった文章が書けません。また根拠に乏しくなってしまって説得力に欠けてしまうようなことも避けなければいけません。
どういったことに注意して書けばよいのでしょうか。

出題の趣旨を踏まえた結論を決める

出題の内容を踏まえ、何を聞かれているかに注目しましょう。
賛成、反対を求められているのか、どう考えるかを求められているのか、聞かれていることに適切に答えられるようにしましょう。
また、文字数や「具体例を挙げて」「根拠を提示して」など条件が課されている場合もありますので、きちんと問題文を読み、出題の内容に沿った文章を書くことが大事です。

骨組み(構成)をメモする

自分の意見、主張が決まったら、どういった構成で文章を展開していくのか、メモをしながら考えていきましょう。
文章構成の流れをメモしてから書き始めなければ、言いたいことがわからなくなってしまったり、論点がずれたりしてまとまりのない文章になってしまいます。
また、文字数の指定がある場合がほとんどなので、どういった内容でどれくらいのボリュームで書くのかまで考えながら構成を決めていくと良いでしょう。

主観を入れない

小論文はあくまで「論文」ですので、「こう思う」「このように感じる」など、主観的な内容は避けるようにしましょう。
あくまで客観的データや資料に基づいて判断できる範囲で論を展開したり、理由を推測しながら文章を展開していきましょう。
文章を作る時のテクニック(気をつけること)

文章を作る時のテクニック(気をつけること)

疑問形を使う

内容を掘り下げていくためには、疑問形を使うことがお勧めです。
「なぜそうなったのか」「どうしてこういったデータになっているのか」ということを順に掘り下げていけば、内容の深い文章が書けます。
例としては、「ゲームに依存する人が増えている」→「なぜ依存するのか」→「手軽にゲームが楽しめる環境がある」→「どうしてそのような環境ができてしまったのか」というように、理論的に内容を掘り下げて文章を書くことができます。

反対意見も述べてそれに対する解決策も提示

客観的なデータや資料からの意見やデータに加えて、反対意見や少数意見を述べるのもひとつの手です。
反対意見はどういった理由で反対なのか、またそれに対する反論を論理的に行うことによってより説得力のある文章が書けるでしょう。

具体例を挙げる

小論文の条件として具体例を挙げることを求められることは多いですが、できるだけ具体例は挙げながら論を展開していきましょう。抽象的な内容が多いと、説得力に欠けます。
なぜならイメージが湧きにくいからです。身近な例や体験したことなどを挙げながら文章を構成することによって、より読み手に納得してもらえるような文章が書けます。

適切な言葉づかいで書く

作文でも論文でも文章を書くうえで大事なことですが、よくやりがちなのが、話し言葉を使ってしまうことです。
「い抜き言葉」や「ら抜き言葉」は使わないこと、また誤字脱字にも気をつけましょう。

まとめ

小論文も作文も読み手に読んでもらうことが前提の文です。
どう書いたら相手に伝わりやすいか、どういった表現で書くと言いたいことがうまく伝わるか、そのあたりは文章を書く際は必ず意識するようにしましょう。
小論文の上達のコツは、上で述べたことをどれだけ練習できるか、にかかっています。
まずは書き方のコツにあてはめて書いてみること、読み返してみること、そしてまた書く、場数が勝負です。
もしかするとあなたの人生を決める小論文になるかもしれません。
少しでも内容の濃い論文が書けるよう、取り組んでいきましょう。
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