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ネット・ゲーム依存症と対策条例

ネット・ゲーム依存症をご存知ですか。

ゲームに興じすぎるあまり、日常生活に影響を及ぼすレベルまでゲームをしてしまう状態のことをゲーム依存症というそうです。

私の住む香川県では、全国に先立ってネット・ゲーム依存症対策条例が施行されました。

施行されて約1年たちましたが、未だに賛否両論があるといったところです。 今日はゲーム依存症と条例についてお話したいと思います。

ネット・ゲーム依存症とは

ゲーム依存症とは、人間関係や健康面に問題が生じても制御がきかずゲームに没頭し続け、日常生活に支障をきたすことです。
以前は、10~20代の子どもや若者の依存として認識されていましたが、スマートフォンの普及とともに、最近では30~40代の患者が増加してきていると言われています。

健康を損なうおそれ

ゲームをし続けることでまず視力の低下が懸念されます。長時間画面を見続けることで、目の健康を損なう恐れがあります。
また屋外で遊ぶことが減るため、平均的な年齢の子供と比べて、肺活量が減ることも考えられます。
また、ゲームをすることで脳が興奮し、不眠症や睡眠障害になる可能性もあります。画面から出ているブルーライトは、脳を興奮状態にさせるため、夜にゲームやスマホなどを触っていると寝付けなくなることがあります。
他にも、ゲームがしたい衝動を抑えられず、イライラしたり、衝動的な行動に出ることもあります。

学習や日常生活に支障

ゲームをしていないと落ち着かないため、学校の宿題や勉強が手につかなくなります。また、睡眠時間を削ってでもゲームをしてしまうため、寝不足となり、集中力低下、体力の低下などが懸念されます。

ネット・ゲーム依存症対策条例の内容

香川県では、全国に先立って「ネット・ゲーム依存症対策条例」施行されています。
内容としては、子どもに対して、ネットゲーム等に対する9時以降の利用の制限や、10時以降はスマホを触らないなどの条項が入っています。同時に、監督者である保護者の責務、市町村として取り組むべき依存症対策の条項が盛り込まれています。

まとめ

条件はつけるべき?

条例では子供に対して9時以降のネットやゲームの制限が明記されていますが、罰則はありません。これは、家でゲームをする際には必ずルールを設けるよう促すための一例ではないかと考えています。やりたいこと、やるべきことを本来は自分で折り合いをつけてやっていくべきですが、子どもであればその判断は難しいといえるでしょう。まずは周りの大人がモデルを示して、やるべきこととやりたいことのバランスを示してあげることで、その判断を自分で行えるように促すべきではないでしょうか。
ただ単に制限するのではなく、限られた時間の中でゲームを楽しんだり、やらなければいけない宿題に取り組んだり、時間の使い方を学ぶべきでしょう。依存症になってしまうと、自分でコントロールはできなくなります。周りの人が適切にかかわることでそういった病気を防ぐことは可能です。

デジタルデバイスやインターネットに触れることも重要

一方で、インターネットは現代の生活においては必要不可欠なものです。デバイスやインターネットの知識を持っていなければ、いち社会人として生きていくことは難しい時代になってくるでしょう。
デバイスやネットを使いこなすスキルは早いうちから習得するべきです。そのためにもそういったものに触れていくことは必ず必要であります。
適切にこれらのものと関わる、適切に関われるよう、私たちがきちんとルールを設定し、正しく運用していくことは大事だと思います。

人により考え方は違うと思いますが、大事なのは「上手に関わっていくこと」だと思っています。
極端に制限したり、自由に使わせるのではなく、子どもも納得してゲームやネットに触れていけるよう、見守っていきたいですね。
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