こんにちは。
ホープアカデミーの藤原です。
先日読んだ本にこんなことが書いてありました。
日本ではお金に対する教育がほとんどされていない。
それどころか効率よくお金を得ることが「悪」だとさえ考えられている。
だいたいこんな感じの内容の文です。少し過激だなとは思いましたが、なるほどお金に対する考え方の授業というのは学校では一切学習してきた記憶がありません。
経済について、お金の流通の仕組みについての学習は、中学校では公民、高校では政治経済と学習する機会もあります。
ただ、「どうやってお金を稼ぐのか」については、学習するのは大学の経営系の学部で初めて学習するのではないのでしょうか。
そうなると、大部分の日本人はお金を稼ぐことについてはほぼ知識がないことになります。
お金は、生きていくために必要です。
「どうやってお金を得るか」は生きていくために必ず考えなければいけないことでしょう。
大部分の人はこの質問についてどう答えるでしょうか?
一度授業で生徒にこの質問をしたことがあります。
返ってきた答えは、「いい会社に入る」「資格を得る」「働く」などでした。
どれも間違いではありませんが、
「いい会社に入る」とお金を得られるのか?、「資格を取る」とお金は得られるのか?
入るだけ?取るだけ?でお金は稼げるの?
との問いには誰も答えることができませんでした。
汗水流して稼いだお金も、ワンクリックで得たお金もお金としての価値は変わりません。
1年間働いて貯めた100万円も、電話1本で手にした100万円も価値は変わりません。
それなのに、なぜか後者はイメージが悪いのが日本です。(もちろん犯罪などは論外ですが)
不思議ですが、今までの日本の歴史的背景も関係していることは間違いありませんが、お金を稼ぐ根本的な考え方の認識が日本人には欠けているように感じます。
それは
「何かの役に立った対価としてお金がある」
ということです。
たくさんの人の役に立つなら電話1本で100万円でも安いかもしれませんし、目の前のお客さんにおいしい料理を提供することも役に立つということです。
その対価がお金であって、お金を稼ぐためには「いい会社に入る」ことでもなく「資格を取る」でもありません。
そういった教育を日本ではもう少し時間をとってするべきではないのかなと感じています。