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これからの時代に必須の「基礎読解力」とAI

こんにちは。

ホープアカデミーの藤原です。

今回は、学力の向上に必須の「基礎読解力」について書きたいと思います。

「基礎読解力」とは?

近年、この「基礎読解力」の低下がいろいろなところで話題となっています。

「基礎読解力」とは

一言でいうと、文章を読み解く力です。

主述の関係であったり、文脈の理解であったり、文章の要旨をつかむ力のことです。

基礎読解力の低下で困ること

まず、基礎読解力がなければ、学校の教科書が読めません。

私自身、学習塾で指導をしておりますが、社会などの暗記教科については、「わからないところは教科書を見て調べてね」という指導をすることがあります。

別に教えることが面倒なわけではありません。生徒によっては、教科書を見ても解答にたどり着けない生徒が一定数いるのが現状です。

こういった生徒にはまず「文章を読んで理解する」ことができていません。

教科書に書いていることがわからないのに、問題を解くことなんてできませんよね。。

どの教科の教科書も必ず日本語で書いてあります。(英語についても、要所は必ず日本語で書いています)

つまり、基礎読解力がなければどの教科も勉強が進まないということなのです。

基礎読解力の低下の要因は?

読解力の低下の一因には、「読書量」が関係しているのではないかと思われます。

2019年の調査では、小学生が1ヶ月に読む本の平均冊数は3.1冊でした。1989年は平均9.1冊であったことから、読む文字の量はかなり減ってきていると考えられます。

最近では本ではなくyoutubeなどの動画が娯楽コンテンツとして大きい部分を占めていることもあり、本を読む冊数が減っていることも納得できます。

あるデータでは、東大生を対象に小学生の頃の読書量を調査したところ、月平均7.3冊だったそうです。

このことから、読書量と読解力(学力)には相関関係があるのではと推察できます。

だからといって、本を大量に読めば読解力が上がるかといえば、一概にそうではなく、きちんと主語、述語の関係、係り受けの関係や照応の関係を理解しながら「きちんと読む」ことが重要です。

基礎読解力がないと・・・

ここからは少し将来の世界の動向にも触れていきます。

目覚ましい勢いで発展を続けているIT産業ですが、近年最も注目を集めているのは、やはり「AI」でしょう。

AI=Artificial Intelligence(人工知能)の略称ですが、今でも、グーグルのオンラインサーチやAmazonのアレクサなど、AIを活用し、

人間の生活をより便利にするため活用されています。

それでは、AIは今後何ができるようになるのか。

単純な仕事なら、近い将来確実にAIでこなせるようになるでしょう。

近い将来なくなるであろう職業として

・電話のオペレーター

・証券会社、銀行の一般職員

・スポーツの審判員

などがあげられています。その他、単純な作業については、ほぼAIや機械での作業に切り替わるだろうと言われています。

そうなると、当然今までその職で働いていた人が失業することになります。

では、逆にどんな職業はAI化されずに残るのでしょうか。

・レクリエーション療法士

・現場監督等の責任者

・医者

・宿泊施設等の支配人

などだと言われています。

今後残るであろう職業に共通していることは、コミュニケーション能力や理解力を求められる仕事や、介護などの柔軟な判断が求められる仕事などです。

つまり、高度な読解力、理解力、常識や人間らしい判断ができる人材のみしか今後の活躍は期待できないといってよいでしょう。

そういった職業の適性をつけるための「基礎読解力」だと思っています。

読解力を鍛えるということは、もちろん「文章が読める」ということに他なりませんが、同時に会話の要点をつかんだり、コミュニケーションの中から相手のニーズを考えたり、そういう力にもつながってきます。

ですから、とにもかくにも「読解力」の向上は教育年代において必須であるといえます。

基礎読解力をつけるには

正直に申し上げると、「基礎読解力」の向上にこれだという手段はありません。

もちろん先ほど申し上げたように、読書をしたりすることはとても重要です。

ですが大事なのは「理解すること」「考えること」の習慣化です。

理解したつもりではなく、係り受けや同定の関係など、文章を理解しながら読む「熟読」が必要です。

同時に、私が文章を読むとき必ず意識することは「5W1H」です。

「When:いつ」「Where:どこで」「Who:誰が」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」ですが、文章の内容のポイントはすべてここに集約されます。

私が塾で国語の指導にあたるとき、まずこれを聞きます。文章の内容の骨子をつかんでから細部の内容を読み込んでいくわけです。

大まかな内容がわかっていないのに、細かい内容などわかるわけありません。

まずは一言ででも内容を的確に述べられるようにする、そこから少しずつ細かい部分を読んでいく、これを繰り返すことで文章の理解度は飛躍的に上がります。

もちろん、日常会話でもこれは非常に有効だと思っています。

基礎読解力がない生徒は、日常的な質問に対してでも、的確に答えることができません。

「テストの出来はどうだった?」と聞くと、「先生の言ってたところ出た!」とか「因数分解が難しかった」などの答えが返ってきます。

テストの出来について聞いているので、まず一番に返すべき「できた」または「できなかった」「よくわからない」など出来について話すべきところを、話すポイントがずれてしまっています。言いたいことはわかるのですが、相手の聞いていることをきちんと理解し、的確に答えることは非常に重要です。

そのために、基礎読解力の向上で話の内容や意味を的確につかむことは重要なのです。

コミュニケーション力の向上にも読解力は必須

文章や会話の意図をつかむことは、コミュニケーション能力の向上にもつながってきます。

将来、人間にできてAIにできないであろう一番大きいものは「コミュニケーション」です。

相手と円滑にコミュニケーションをとるためには、相手の心情を察することは非常に重要です。その前段階として、会話から相手の気持ちや状態、心理を的確につかむことが必要です。

そういう面で今後必ず「基礎読解力」は必要になってきます。

有名な数学者は、小学校の間に必要な学習について「1に国語、2に国語、3,4がなくて5に算数」とおっしゃっていました。

「基礎読解力を向上させることで、これからの時代に生き残れる人材を育成したいものです。

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