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「学習習慣」を身につけさせるには

子どもが勉強に対してやる気が出なかったり、思うように勉強に取り組んでくれないとき、どうしていますか?

「早く宿題をやりなさい」とか、「テストがあるから勉強しなさい」という声をかけている親御さんは多いと思います。

自ら勉強に取り組める、主体的な子供になってもらうためには、どういったアプローチがいいのでしょうか。

「学習習慣」を身につける上で大事なのは

「学習習慣」を身につける上で重要なのは、勉強に前向きに取り組むことができるということです。目標や計画を持って自分から主体的に学習に取り組むことができるようになれば、必ず勉強は習慣化します。そしてそれまでのステップを間違えず進めていくことがとても大事です。

まずは勉強する意味を考えてみる

まずは子どもと「なぜ勉強するのか?」を考えてみる必要があるでしょう。
勉強をしないといい点を取れないからというのであれば、次は「なぜいい点を取らないといけないのか」に発展して、どんどん深く掘り下げていきます。ここで一番大事なのは、子どもに納得してもらうことです。
誰だって理由もわからず嫌いなことをするのは嫌ですよね。
ここで大事なのは、正しい理由ではなく、子どもが納得する理由を考えてあげるということです。「将来サッカー選手になって海外でプレーしたいから、コミュニケーションの手段として英語の勉強をしなければいけない」でも十分です。勉強に対して前向きに考えられる要素があればどんな理由付けでもかまいません。
第一ステップとして、勉強が必要な理由を理解してもらいます。

どうやったらできるのか一緒に考える

勉強が必要な理由を理解することができれば、次は、どうやって勉強を進めていくのか、一緒に考えていきます。最初は計算問題を毎日10問解く、漢字を1ページ必ず書くなど、単純でわかりやすいことを決めて、取り組めるようにしましょう。慣れてくると苦手な分野に絞り込んで、決まった量を取り組めるようにしましょう。毎日取り組む中でもやりたくない日や、気分が進まない日もあるかもしれません。そういう時は、なぜ勉強をするのかというところに立ち戻って考えるようにしてみましょう。

結果ではなく、プロセスに注目して褒める

毎日決めた学習ができるようになってきたら、学習に取り組む姿を褒めてあげましょう。
子どもにも承認欲求はあります。特に両親に褒められることでモチベーションのアップにつながります。もしできていなかったとしても、怒るのではなく「なぜ毎日できなかったのか?」を一緒に考えてあげましょう。最初に決めた量が多すぎたのか、内容が難しすぎたのか、ゲームをする時間が多すぎたのか、これについても子どもときちんと話し合って原因を理解し、改善することが必要です。できないから怒るを繰り返すと、子どもの中には「怒られないように勉強する」という習慣が身についてきます。最終的にこの習慣は考えることをやめてしまう可能性があるため、とても危険です。必ずできなかった理由を探すこと、取り組めたことについてはたくさん褒めてあげることを心がけましょう。

できているところを7割褒め、できていない部分を3割指摘する

毎日の学習を進めていくうちに、学校でもテストがあると思います。テストで勉強していた内容が十分に発揮できれば、きっといい点が取れるでしょう。しかし、いい時ばかりではありません。ミスが多かったり、理解が不十分で、満足のいく点が取れないことも多いと思います。そんな時に「この前やったのに何でできていないの?」「あれだけやったのに何でこんなに点が悪いの?」などは禁句です。親として言いたくなる気持ちもわかりますが、ここはぐっと我慢です。テストの結果を見て、まずはできている部分にフォーカスしましょう。「前できてなかったこの部分はちゃんとできているね」とか、「苦手な漢字の正解数が増えているね」など、良くなった部分をまずは褒めてあげましょう。そうすることで、自分のがんばりを認めてもらった子どもは、もっと褒めてほしいと思うはずです。そのうえで、できていない部分をもう少し勉強しよう、とか「あとここができれば目標の点数が取れるから、ここをがんばろう」などど、できていない部分の改善を一緒に話し合って毎日の学習にフィードバックしていきましょう。

学習習慣として毎日の学習に定着させる

最後のステップです。ここまでできればあとはとても簡単です。今までのステップを「繰り返す」ことです。勉強は習慣です。毎日朝早く起きるのが苦手な人でも、毎日早起きを続けていれば最初の苦手な感情は徐々に薄れてきます。勉強も同じで、習慣づけてしまえば、毎日の生活のルーティンとして勉強をするようになります。習慣化するまでは、根気よく毎日勉強の声掛けをしたり、できない理由を一緒に考えたり最大限のサポートをしてあげましょう。

学習習慣を身につける上で大事なことは?

学習習慣をつけるまでのステップを挙げてきましたが、ここで考えてほしいのは、一番大事なステップは何だろうかということです?
言うまでもなく、最初のステップである「勉強の意味を理解させること」です。なぜ勉強が必要なのか、なかなか子どものころには理解できませんが、子どもそれぞれが納得できる理由を子ども自身に考えさせることです。
もちろん、子どもだけでは難しいので、親も一緒に考えてあげることが必要です。なかなか理解してくれなくても、根気強く話を続けていきます。どこかで子どもが納得できる理由に行き着いたとき、次のステップがスタートできます。
モチベーションが下がった時や、結果が出なくて落ち込んだ時も、まずは勉強に取り組む意味を思い出してもらえるよう、働きかけをしてください。子どもに正解を出すことを丸投げするのではなく、ここについては必ず一緒に考えてあげてください。親の意見を押し付けないよう、自分で答えを導き出せるよう、うまくコントロールしてあげてくださいね。

プロセス褒めは必ず実践しましょう

もうひとつ、重要な部分は「褒める」ことです。テストや試験はあくまで一発勝負なので、必ず良い時、悪い時があります。
想像していたよりも悪かったとき、つい感情的になり、怒ってしまったり、きつい言葉を投げかけてしまったりするかもしれません。しかし、この行為は絶対NGです。なぜなら本人は親以上に自分ができなかったことにショックを受けています。表に出さない子もいると思いますが、やったことの結果が出ないことで一番つらいのは本人です。私たちがしてあげられることは、できた部分にフォーカスして「あなたのがんばっている姿は見ているし、実際結果になっているところもあるよ」と伝えてあげることです。そうすることで勉強に費やしている時間は身になっていることを実感させるのです。そしてそれが次の勉強へのモチベーションになります。
できた部分はしっかりと褒めてあげましょう。
人は誰しも承認欲求をもっています。子どもたちの承認欲求をうまく刺激して、毎日の学習習慣につなげていきましょう。
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