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考える力を養う3つのステップ

これからの時代に必要とされる人材は自ら「考えること」ができる人です。考える習慣を育むために必要な3つのステップをご紹介します。

考える力を養うための3つのステップ

社会は目まぐるしく変化し、これからの社会に必要とされる人材は、何でもいうことを聞く人間ではなく、自分で考えて行動することができる人間です。将来、単純な仕事や作業はAIやロボットにとってかわられる時代はもうすぐです。そんな時代の流れの中でも生き残っていくためには、人間にしかできない「考える力」を身につける必要があります。単純な思考ではなく、事実や経験をもとに物事を進めることができる「考える力」を持つことが重要になってきます。

好奇心を持てるように

考える力をつけるための最初の第一ステップは、物事に関して関心を持つことが大事です。特に幼少期や教育年代においては、将来何が役に立って、何が役に立たないのかわかりません。いろいろなことを見たり聞いたり、触れたり、五感を使って経験することがとても重要です。もちろん、成功したり、失敗したり、いろんなことに挑戦できるような環境を作ることが大事です。いろんなことを経験し、褒められたり、怒られたりすることもあるでしょう。まずはそういったたくさんの経験を積み、様々な環境や感情の変化を知ることが必要です。

「なぜ」「どうして」の感情を根付かせる

いろんなことに取り組む中で、育ててほしいのは「なぜ」「どうして」という感情です。ある物事や出来事には必ず理由があります。その理由にたどり着く前にまずは「何で?」「どうして?」という感情を自然に持つことが大事です。最初はこちらから投げかけてもかまいません。いろんなことに「なぜ」「どうして」という気持ちを持つことが考える力を養う上でとても重要になります。
また、行動の理由を考えさせるのも有効です。例えば、父の日に子どもがお父さんが仕事をしている絵を書いてプレゼントしたとします。それについて、「なぜ絵をプレゼントしようと思ったの?」「どうしてお父さんの服を仕事の服にしようと思ったの?」など、自分の行動を振り返って考えるようアプローチしてみることも手です。これを繰り返すことで、自分の行動に理由付けをすることができるようになります。

大事なことは、いろんな行動や物事について、理由を考える習慣をつけることです。小さいうちは身体が先に動いてしまうこともあると思いますが、行動の後からでも、少しずつ理由を考えるトレーニングをしていきましょう。

どうやって解決するのか、手段を考える

「なぜ」「どうして」という感情を持つことができれば、それを知りたいと思うのは人間の欲求です。
それをどうやって解決するかは、手段を自分で考えることができる人は、問題解決能力が高いといえます。では、どうやって身につけていけばいいのでしょうか。

動物園で子どもが「何でキリンの首はあんなに長いの?」と聞いてきたとします。あなたなら次のうち、どう答えますか・
①それは、高いところにある木の葉を食べるためだよ。
②何でだろうなあ。わからないなあ。。
③何でだと思う?

問題としての正解はどれかといえば①ですね。ただ、これを聞いた子どもはどう思うでしょうか?
「なるほど」「わかった」で終わりです。
教えてもらって知識は増えましたが、考えることは一切ありません。
いわば薄っぺらい知識をつけたに過ぎません。
②はどうでしょうか。答えをストレートに教えることはないですが、子どもに考えることを促していません。これを聞いた子どもは「お父さん(お母さん)もわからないんだ・・」で終わりです。
③と返事をされた子どもはどう思うでしょうか。なんでなんだろう?考え始めます。いろんなことを予想して答えてくるでしょう。もちろん頭をフル回転させています。この状況をいつも作ってあげることが大事です。すぐに答えを与えてしまうと、特に子どもは考えることをやめます。なぜなら考える必要がないから。時間はかかっても自分なりに考えてみたり、調べてみたり、そういった行動の積み重ねが「考える力」を生みます。最初は一緒に考えたり、図鑑やインターネットを使うよう促してみたり、解決する手段を与えながら、自分で解決できるよう仕向けていきます。

「考える力」と「問題解決能力」「コミュニケーションスキル」

今回は「考える力」を養う方法について述べてきましたが、ここまで読んでいただいた人には、「考える力」≒「問題解決能力」だと思った方も多いかもしれません。
大人になり、社会に出れば、経験したことのないチャレンジをすることがあったり、経験したことのない出来事に遭遇したりすることはよくありますよね。そのときに必要なスキルは「問題解決能力」といわれるものです。問題を解決するためには、まずなぜその問題が起こったのか知る必要があります。知らなければ根本的な解決にはなりませんから、かなり重要なファクターであることは間違いありません。この「なぜ」起こったかを知るためには、今まで培ってきた「考える力」が必要なのです。「なぜ」を習慣づけておくことで、根本的原因を追究することを癖づけておくのです。もちろん原因が分かっても解決できなければ意味がないです。そこで、解決する手段を考えます。これは経験があればあるほど有利です。似通った経験などを基にして、一番いい方法を探ります。まさに「考える力」を育むプロセスと一緒ですね。
「考える力」を育てることは、社会で通用する力を育てることでもあります。

もうひとつ、「コミュニケーションスキル」についてはどうでしょうか。現在、企業が求める人材として一番必要とされているスキルです。今後AIが導入されてオートメーション化が進んだとしても、コミュニケーションはAIには持ち得ないスキルとして、さらに重要視されていくことでしょう。
コミュニケーション能力についても、重要なのは「相手を知ること」です。相手の言動の理由や意味を知ろうとすること、それについて適切な反応や対応をとること、こちらも「考える力」がベースになっていることは間違いありません。
自分の中の「なぜ」「どうして」を相手の「なぜ」「どうして」に置き換えるだけです。

まとめ

上でも述べましたが、考える力をつけるには「習慣化」することが必要です。
できるだけ小さいころから考えさせることを意識して子どもと接することが大事です。
できる限り「なぜ」「どうして」の質問を投げかけたり、自分で解決策を探させたりすることを習慣づけましょう。毎日の生活の中でも「なぜ」「どうして」を投げかけられる場面はたくさんあります。友達をケンカしたり、テストがうまくいかなかったりなど、またうまくいったことでも同様に「なぜ」うまくいったのかを考えることによって、成功体験として次のステップに役立つことでしょう。
何度もいいますが、考える力は習慣です。子どものうちから考えられる人間になれるよう、わが子には適切なアプローチをしたいものですね。
「考える力」をつけさせるため、子どもへの接し方をもう一度考えて、ぜひ良い方向へ導いてあげてください。



「総合学習塾ホープアカデミー」は高松市にある小学生、中学生、高校生を対象とした学習塾です。「考える力」を育むため「自学自習」をモットーとし、自ら答えを探し出せる力を身につけることを教育理念としております。
教育に関するご相談など、随時承っております。ご興味のある方はホームページよりお問合せください。

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