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スポーツ脳と勉強

東京オリンピックが始まりましたね。

私も家に帰るとテレビにかじりついて中継を見てしまうのですが、鍛えぬかれた身体はもとより、大舞台で成果を出すメンタルもとても興味深いものです。

トップアスリートと私たちの脳はどのように違うのでしょうか。

スポーツ脳

優れたアスリートの必要条件は何でしょうか。
筋力や心肺機能などに優れた強靭な肉体、力を効果的に発揮でき,故障のおそれも少ない適切なフォーム、こうした身体的要素の重要性はいうまでもありません。しかしレベルが高くなればなるほど,それだけでは不十分になります.試合の状況を把握すること,戦略を立てること,それを早く脳内で処理し瞬時に意思決定する能力、相手の次の出方を予測し,それに対処する能力.相手の予測を撹乱し,相手を操る能力.素早く激しい動きの最中に,臨機応変に動きを調整する能力、そして大一番の強烈なプレッシャーの中で,実力を十二分に発揮する能力、これらはどれも,脳の高度な情報処理なしには実現できません。
一流の選手は総じて,こうした脳機能が格別に優れています。
球技や格闘技のような対人スポーツでは,状況把握や意思決定、予測や運動調整などに許される時間はごくわずか, 0 コンマ何秒という時間です。人間の脳では、この短い時間に適切な処理を判断し、実行することは不可能です。脳の中で起きていることを本人が自覚したり,意識的にコントロールしたりするには短すぎるのです。
必然的に,対人スポーツで重要な脳機能は,そのかなりの部分が無自覚的なものです。
本人の意識としては,「身体が勝手に反応した」という感じでしょう。
しかしこれは,万人に備わった脊髄反射のような単純なものとは異なり,相手や対象物(ボールなど)の挙動とそれに対応した身体の動かし方を膨大に学習した結果はじめて可能となる,極めて高度なものです。このような,無自覚的でありながら複雑な行動を左右する脳情報処理のことを「潜在脳機能(implicit brain function)」 と 呼 ぶそうです。

日々の学習に応用できること

反射的に行われることについては、脳が考えるより、身体が先に動くというイメージだと思います。
学習でも計算問題などで、最初は一問を解くのが難しかった問題も、何度も解くうちにあまり頭で意識しなくても解けるようになっていること、ありますよね。
話を聞いていて、勉強とも少し通ずる部分があるのではないかと感じました。
脳が思考をする時間は脳がエネルギーを使うので、疲れますよね。
ですが、小学生のころはあんなに苦戦していた小数や分数の計算などは、中学生、高校生になるにつれて全く苦労しなくなりますよね。
中学生では、分数の計算はたくさんしてもそんなに疲れないが、方程式の計算は疲れる、これはスポーツ脳と同じく、反復することを脳が覚えてしまったことで、
脳で考えることなく計算ができるようになったのではないでしょうか。
アスリートとまではいきませんが、慣れていくこと、反復していくことは大事ですね。
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