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定期テストと実力テストの違い

こんにちは。ホープアカデミーの藤原です。

中学校、高校のテストでは、大きく分けて学期ごとに1~2回行われる「定期テスト」と春休みや夏休みなどの後に行われたり、受験に向けた対策として行われる「実力テスト」があります。

どちらもテストには変わりがないのですが、準備の進め方には大きく違いがあります。

まずは定期テスト

定期テストには「出題範囲」があります。

そもそも定期テストの目的は、学習の理解度や状況を確認すること、学習の進め方や復習の方法を学ぶこと、大きく2つの目的があります。

日ごろから予習や復習に取り組んでいることはもちろんですが、提出物への取り組みや出題範囲、授業の内容からどういった部分が重要でどのような問題が出されるのかを把握しながら準備を進めていくことが必要です。

一言でいうと「傾向をつかんで準備をする」ことにより誰でもしっかりと得点を取ることができるのが定期テストです。

中には、テストの前に一夜漬けをしていい点をとる人もいますが、そういった取り組みも一つのテストに向けた作戦でもあります。

一夜漬けは特に、どこが出題されやすいか、どういったことを覚えていけばいいのか、効率的にできなければ結果は出ません。

そういった意味では一夜漬けにしても定期テストで求められるものを少なからず押さえています。

対して「実力テスト」はどうでしょうか。

実力テストに関しては、範囲は決まっていません。しいて言うなら「今まで学習した内容の全範囲」といったところでしょうか。

範囲があまりにも膨大すぎて、定期テストのような準備をしたり、一夜漬けをすることはほぼ意味がありません。

なぜなら、勉強した箇所がピンポイントで出題されることは確率的にかなり低いからです。

では、実力テスト(模試も含む)ではどんな準備をするべきなのでしょうか。

それは「過去問に取り組むこと」です。

実力テストとはいっても、問題に傾向は必ずあります。

大まかにいえば、記述が多いのか、どのあたりの問題が解きやすくてどこに難問があるのか、そういったことは過去問に取り組むことによってわかるようになります。

過去問に取り組んでみて、毎回出題されている単元や問題の形式、問われ方などを把握しておき、出題されやすい部分から復習をします。

本番では、過去問の傾向をもとに、どこから取り組んだらいいのか、どういった部分に気を付けて解けばいいのかを考えながら取り組んでいきます。

定期テストで一番大事なのは「効率を考えた準備」

実力テストで大事なのは「傾向と対策」です。

定期テストでも傾向を考えながら対策を行う塾や生徒もいますが、日々の学習はあくまで傾向と対策を勉強する場ではありません。

学習したことを理解し、アウトプットするのが一番の目的ですので、傾向を調べるよりはひとつでも漢字をたくさん覚えたり、問題を一問でも多く解くよう心がけましょう。

間違えてはいけないのは、どちらも最終目標に向けた準備であるということです。

テストで失敗したからといって受験に失敗するとは限りませんし、むしろ失敗を重ねてきたほうが本番に強かったりします。

失敗を恐れずに、自分の勉強スタイルを確立できるようテストの準備にかかれるといいですね。

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