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確率論のおもしろさ

こんにちは。

ホープアカデミーの藤原です。

先日高校生と確率の学習をしておりました。

じゃんけんで5回連続で負ける確率は?というシンプルな問題でした。

答えは2分の1の5乗で32分の1です。(約3パーセント)

よって5回連続でじゃんけんをしてすべて負ける確率は約3パーセントしかないのです。

これを聞いていたある生徒が、「私はスプラトゥーンでライバルに5連敗中なので、次は勝てますね。」

と言ってきました。

??????????

と思い話をよくよく聞いてみると、実力が拮抗したライバルらしいのですが、最近調子が悪く、5連敗しているそうです。

確率の計算でいくと、実力が完全に五分であれば6連敗する確率は約1.5パーセントほどです。

それを聞けば、そんな薄い確率をひくことはなかなかないから大丈夫だね!と思うでしょう。

しかし、次も負ける確率は1.5パーセントではありません。

高校で学習する「条件つき確率」というやつです。

次も負ける確率は2分の1です。

ちょっと考えればわかると思いますが、対戦済みの5回はすでに「決まって」いるのです。

確率の入り込む余地はありません。

すなわち、1回1回の試行は、確実に2分の1の確率なのです。

5連敗したあと、次も負ける確率は2分の1です。なぜならそれまでの5連敗は「確定した事実」だからです。

ここが確率の難しいところ、落とし穴でもあります。

ギャンブルなどで、2分の1の抽選を10回連続で外す確率は1024分の1ですが、9回目を外したからといって次は当たると考えるのは確率の考え方からいえば間違っています。

例えば、カジノのルーレットで10回連続赤枠だったとします。「そろそろ黒が来るだろう」と誰しもが思うでしょう。

しかし、次のベットで黒が出る確率も赤が出る確率もどちらも2分の1なのです。

ただ事象としてそのようなことが起こることがめったにないということなのです。

難しいですが、確率のおもしろいところでもありますし、だからこそギャンブルも人気があるのでしょうね。

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