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読むことと想像力

こんにちは。

ホープアカデミーの藤原です。実は私は結構アニメが好きなんです。

日本のアニメーションのレベルは世界でもダントツでトップだと思いますし、何より見ていて面白い。

SFやファンタジー、スポーツもそうですし、最近はタイムリープものなども人気がありますよね。

今は動画配信サービスなども充実していて、見たいアニメがあるとすぐ検索してみることができます。(映画やドラマも見ますよもちろん)

アニメには原作としてほとんどの作品にコミックス(漫画)があります。

アニメにはアニメの良さがありますが、漫画には漫画の良さがあります。

私はどちらも好きですが、私は教育に携わる人間なので、同じ作品でもどちらを見せるべきなのか、ふっと考えてしまうことがあります。

まずアニメ

なにせ臨場感が違います。最新のCGを使ったり、キャラクターは声優さんによって演じられるため、キャラクターが本当に生きているかのような感覚で楽しむことができます。

昔に比べると格段に画もきれいになってきていますしね。

しかし、デメリットというかどうかはわかりませんが、アニメーションが完璧すぎてその雰囲気や状況、キャラクターなどをそのまま飲み込まざるを得ないのが少し残念な気がします。

世界観が出来上がりすぎているのです。

その点、漫画は絵が動かないし声もないため、自分で想像するしかありません。

画を見ながらどんな動きだったのか、どんな感じでしゃべったのか、またどんな声なのか、自分で想像して自分の中で一番しっくりくる状況を想像するでしょう。

この想像するということはとても大事で、特に昨今では大学入試共通テストでも日常の一コマが抽出されたような問題が出題されます。

当然問題は文章で出ますから、文章を見ながらどんな状況なのか想像することが必ず必要です。

本を読み、漫画を読んで足りない部分を想像しながら楽しむということは、こういった想像力のトレーニングになっているのです。

ミケランジェロの「ミロのヴィーナス」という作品があります。

こんな作品です。

この作品は両手がありませんが、なくなってしまったわけではなく、最初からないのです。

ビーナスの両手がどんな形をしているのか、想像は人それぞれ、個人の想像力に委ねることによって名作たりえているのです。

動画はこういった創造性を育むのに少し適してはいないのかなと思います。

幼少期や少年代に本を読むのがいいというのは、このためです。

本が嫌いな人は漫画からでも、「読む」楽しみを感じてほしいなと思います。

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