こんにちは。
ホープアカデミーの藤原です。
もうすぐ夏休みですね。
ここ数年はコロナ禍で夏休みのイベントなども軒並み中止になり、いろいろと行動が制限された夏休みでしたが、やっといつも通りの休みに近づいてきたように感じます。
さて、夏休みになにがやりたいか・・・
塾の先生としての立場では「受験に向けた勉強」や「1学期までの復習」をやりましょう!
と言います。特に受験生は受験に向けた準備期間としてとても重要な期間です。
毎度言っていることですが、きちんと計画を立てて学習を進めていきたいものです。
それでは、長い夏休み、ずっと勉強に取り組む1か月半でいいのか。
個人的には私はそうは思っていません。
学生にとって夏休みは毎年来るものですが、中学1年生の夏休みは一生に一度だけです。
受験生の夏休みも一生に一度(高校受験、大学受験はありますが)です。
学生生活や部活動もそうですが、一生に一度の「その時」しかできないこともあります。
それを逃してしまうと一生同じ経験をすることはできません。
部活動よりも勉強のほうがやばいから、早めに引退して勉強を始める、こういった選択もいいと思いますが、部活動で高校最後の総体に出るということは、もう一生経験することはできません。
仲間と一緒に同じ目標に向かってがんばったり、結果に皆で一喜一憂すること、大人になったいまだからこそわかることかもしれませんが、2度と経験することはできません。
それに比べで、勉強はいつでも取り返しがつきます。なぜなら今しても一年後にしても同じ力を身に着けることができるからです。
もちろん、受験というタイムリミットがありますので、それも無視するわけにはいきませんが、取り返しがつくのが勉強です。
取り返しがつかない「今しかできない経験」をとるのか、取り返し可能な「勉強時間の確保」を取るのか、私はもちろん前者だと思っています。
受験に間に合うよう、計画を立てたり、学習のカリキュラムを立てることは私たちの仕事です。
私の塾の生徒には勉強の大切さも教えますが、同時に「経験」の大切さも話しています。
まずは今しかできないことを一生懸命やろう、困ったことがあれば私たち大人がサポートするから、今したいこと、今しか経験できないことをやろう。
今しかできない経験は財産になります。知識や学力だけが財産ではありません。
まして2度と得ることができない財産なら得ておかないと絶対だめです。
塾の先生らしくない意見かもしれませんが、これから始まる夏休み、子供達にはこの夏にしかできない経験をして人として成長してほしいなと思います。