こんにちは。
ホープアカデミーの藤原です。
中学校、高校では先日懇談があったようで、懇談の内容に危機感を覚えて来塾される生徒も何人かいました。
どのご家庭も懇談で「このままではダメ」と言われて焦ってご相談に来られます。
こちらでは、来ていただいた生徒の現在の学力や成績を確認しながら、最終的な目標(志望校や必要な成績)をヒアリングし、どの部分からどのように勉強をすべきか考え、カリキュラムを提案しております。
ご相談を受けながらよく保護者に説明させていただくことは
①学校の評定や成績はあくまで一側面でしかないため、正確な学力は図れないこと
②場合によっては、すぐには成績は上がらないということ
③成績が上がるかどうかは、最終的には本人次第であること
です。
①については、学校での評定が悪いから頭が悪いということではないです。提出物やテスト前の取り組み、授業態度なども成績に反映されることが多いため、単純に勉強ができるようになれば成績や評定が上がるわけではないということです。
②は、特に積み上げ科目(国語、数学、英語)について言えることです。例えば、小学生の漢字の読みが分からない、意味が分からない生徒は、中学生の教科書の文章を読んでも意味がわかりません。
どれだけ文章の内容を読み取る力があっても、読めなければその力は発揮されませんよね。
数学でも同様で、方程式が解けない生徒が連立方程式を解けるわけがありませんし、三角形の面積を求められない生徒が、三角柱の体積を求めることはできません。
生徒によっては、今学習している内容の事前学習が必要な場合があります。
その場合は今勉強したからといって、たちまちテストの点が良くなるとは限りません。
下からしっかり積み上げてきて初めてテストの結果という目に見える結果になるのです。
③が一番大事です。
成績が下がって困っているから「とりあえず塾に」という生徒、保護者はとても多いです。
塾に行かせれば成績が上がるわけではありません。
塾ではわからないとこをを一緒に取り組んでわかるようにしたり、深い理解を得るために通う場所です。
塾に来ても勉強しない生徒は成績は上がりませんし、言われたことに取り組まない生徒はいつまでたっても満足のいく結果は得られないでしょう。
勉強に対するモチベーションをコントロールするのも塾の仕事では?
と言われるかもしれませんが、最終的に伸びる子と伸びない子を分けるのは自分であるということです。
塾での声かけはあくまでひとつのきっかけに過ぎません。
誰かに見てもらわないとできない人は大人になっても誰かに見てもらいながら仕事をするのでしょうか。
保護者の方々には、子供たちのゴールは今の成績ではないこともわかってもらいながら、それでも今すべきサポートをしてくださるようお願いしております。
勉強を通してそういった成長のお手伝いをさせていただくのが私の仕事だと思っています。