これは皆さん必ずといっていいほどしていると思います。
過去問に取り組むことで、どのくらいの難易度の問題が出されるのか、記述の問題がどのくらいあるのか、どのあたりに点を取りやすい問題が出て、どのあたりに難しい問題が出るのか、そういった傾向を把握することができます。
そして、ここからが大事ですが、過去問に取り組みながら、自分の苦手な部分を発見していきましょう。
例えば単元ごとであったり、大問ごとであったり、解答用紙を見てどこで点を落としているのか、きちんと確認しておくことが必要です。

例えば英語の長文での得点率が悪いのなら、長文の問題に絞って取り組むべきですし、リスニングが他に比べて得点できていないなら、リスニングを重点的に学習するべきです。試験本番までの時間がないからこそ、こういったポイントに絞った学習をすることが必要になります。

これも試験のひとつのテクニックです。
毎年難しい問題が出されている単元や、自分が苦手な単元など、時間に見合った得点が期待できない部分は最初から解かないという作戦です。
また、例年の試験の傾向により、正答率が１０パーセントに満たないような難題が出題される単元もあります。こういった問題に時間を割いていると、本来解けていた問題をミスしてしまったり、問題を見落としたりして逆に得点を下げてしまう恐れもあります。
ある程度自分で「時間をかけて取り組むべき問題」と「時間が無ければ解かない問題」を分けておくと、本番に焦らずミスも少なく取り組むことができます。

睡眠不足や体調の不良で当日十分な力を発揮できないともったいないですよね。
テストに向けた試験勉強に時間を割いて取り組むのも結構ですが、早寝早起きを心がけましょう。
お休みの日だからといって、前日夜更かしをしたり、朝寝坊したりしてしまうと、生活のリズムが狂って、本番で頭が働かないこともあります。
学習に取り組む時間を夜ではなく、朝早起きして取り組んだり、食事をきちんと決まった時間に取るなど、身体に試験のためのリズムを覚えてもらいましょう。
試験は朝からあります。人間は起床してから約３時間は頭のはたらきが鈍いと言われています。試験の時間を逆算し起床する、食事をとるなど、試験に向けて身体のコンディションを整えていきましょう。

これはメンタル面でとても重要です。
プロスポーツ選手でも、試合前にはイメージトレーニングをして、どういったプレーをするのか頭の中である程度イメージしてから試合に臨みます。
勉強も一緒で、想定外のことが起こると焦って本来の力が出せません。
あらかじめ起こりうる事態を想定しておくことも、本番で落ち着いて取り組むために大事なことです。

難しい問題が出てきて焦る気持ちもわかります。ですが、そういったことは試験ではよくあること。
難しい問題は全員難しいです。
ある程度は解けない問題もあることを想定しておき、そういった問題に直面しても焦らず冷静に試験に取り組むことが合格への重要なファクターです。