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作文の書き方(中学校編)

前回は小学生向けに夏休みの作文の書き方をご紹介しましたが、今日は中学生向けに、少し内容を濃くした作文の書き方をご紹介します。

作文の書き方(中学生)

作文は基本的に四段落構成で書きます。(もちろん意味段落ですよ)
いわゆる起承転結を意識して書くと読みやすい作文ができます。
それでは書く順番を見ていきましょう。

問題提起

これから書く文章で、何を書くのか、何を問題や議題にして書くのかをはっきりさせます。
自分の主張や問題に対する自分の意見をわかりやすく書きましょう。

具体例

自分の意見に対して具体的な例示をして意見に説得力を持たせます。自分の体験や経験をもとに書けると説得力が増してよいでしょう。

反対意見

次に、自分の意見に対する反対意見を書きます。あくまで自分の意見ですので、もちろん反対意見はあると思いますので、自分と相反する意見や、違った意見などを文章に盛り込みます。

結論

自分の意見、反対意見を踏まえたうえで、最終的に結論を述べます。最初に主張した自分の意見をもう一度書きます。そうすることにより、自分の主張により説得力が増します。

上手な作文を書くコツ

作文を書く上での基本的な流れを書いてきましたが、それだけでは説得力のある文章は書けません。しかし、書き方を少し工夫するだけで劇的に相手心に刺さる文章が書けます。
具体的に見ていきましょう。

表現の工夫

① 比喩
いわゆる「例え」です。直喩と隠喩がありますが、あまり気にせず例えを使っていきましょう。「夕焼けのような赤色」「部屋いっぱいに墨をまいたように真っ暗」など例えを使うことにより情景が思い浮かべやすくなります。
② 倒置
語句の順番を変えることです。
「私はついに大きな魚を釣ったのです」→「私はついに釣ったのです!大きな魚を」
というふうに語句の順番を入れ替えることにより強調したいことがより強く打ち出されます。

書き方の工夫

① ことわざ、慣用句を使う
ことわざや慣用句を使うと、状況や感情が想像しやすくなり、より書き手の感情が伝わりやすくなります。
ただ、多用は禁物です。ここぞというところに入れると効果的です。
② 感情をあらわす表現を使う
小学生の作文の書き方でもご紹介しました。
感情をあらわす表現を入れることで、読み手が感情移入しやすくなり、主張や意見がより伝わりやすくなります。
ただ、ストレートに伝えるだけではうまく伝わらないでしょう。
一言に「嬉しい」という感情でも、どの程度嬉しいのか、どんな感じでうれしいのか、そのあたりをしっかりと盛り込むことでよりリアリティが増します。
「嬉しい」→舞い上がる、鼻歌を歌う
「悲しい」→やりきれない、
「驚く」→腰をぬかす、言葉を失う
など、単純に感情を表現するのではなく、比喩などの表現も使いながら気持ちを書いていきましょう。

書き出しの工夫

書き出しは読み手を引き付けるためにとても重要です。少し読んで興味があれば最後まで読んでくれますし、面白くなさそうであれば途中で読むのを止めてしまうでしょう。
読み手を引き付ける書き出しとは
① かぎかっこから始める
誰かのセリフから始めます。これをするとその発言の意図が気になり、もう少し読み進める理由になります。
「僕にはやっぱり無理だったんだ」こんな書き出しで始まると、「何が無理だったの?」と先が気になり、読み進めてみようと思いますよね。
② 疑問詞から始める
「何で」「なぜ」「どうして」といった疑問詞からスタートします。これはその疑問が共感されれば続きを読んでもらえますので、読み手が「確かになぜなんだろう」と思えるような疑問からスタートすることが大事です。

まとめ

作文の基本的な書き方とコツをご紹介しました。
心得ておいて欲しいのは、作文はすぐには書けるようになりません。
たくさん書いて、たくさん直して、たくさん他の作文も読んだりしながら少しずつ上手になっていくものです。
表現できるということは大事なスキルであると同時に繰り返して養うことができます。
そのために上で述べたような基本に忠実であったり、表現技法を工夫することで自分の意見や主張を正確に相手に伝えることができます。
作文が苦手だからといって、書くことをやめずに下手でも自分なりに一生懸命書いてみましょう。


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