こんにちは。
ホープアカデミーの藤原です。
毎日生徒と向き合っていると、いろんな生徒がいます。
いつもニコニコしている生徒、数学だけめっちゃ得意な生徒、テスト前しか勉強しない生徒などなど、十人十色で様々な生徒がいます。
今日少し気になった生徒の話です。
その生徒は一言で言うと「いつも自信がない」生徒です。
授業をしていても、できているのか、これであっているのか自信がなくて逐一聞いてきます。
聞いてくることはだいたい合っていることのほうが多いので、「間違えてもいいから自信をもって書いて」
とアドバイスします。
それでも自分の答えがあっているのかいないのか、ものすごく気になるようです。
この自信のなさの弊害は、「学習が進まないこと」です。
きちんと解ける問題でもいちいち聞いて答えを書いているとそれだけで時間がかかりますし、先生としては、できる問題はさらっと済ませてできない問題に時間をかけたいわけです。
できる問題でも質問をしてくることによって無駄に時間が消費されてしまうわけです。
それでは、なぜこんな状況になるのでしょうか。
性格的な問題はありますが、根底にあるのは、「相対的な評価を気にしすぎること」ではないかと思います。
常に自分と他人を比べてしまいます。
そして自分が少しでも他人より劣っていれば自信をなくしてしまうのです。
上には上がいますから、どこまでいっても自分より優れた人はいるので、自信が持てなくなってしまうのです。
断言できるのは、私も昔そうだったからです。
人と比べてできるのかできないのか、とても重要なことだと思います。
特に受験などは他人と競争して他人よりよい成績をとらなければなりません。
でも、すべての面において他人より自分が上回っていることなどありえません。
他の人が解けて自分が解けない問題があると焦ってしまうし、絶対解きたいため何時間かかってでも勉強していました。
でもそうなると最高に効率が悪いですよね。
自分の力ではまだ解けない問題にたくさんの時間を費やしているのですから。
そういった生徒には、時間制限を設けたりしながら、まずは一通り解くことをさせています。
時間内にきちんと最後まで取り組み終わること、わからない問題は後回しにして、時間があれば取り組むように指導しています。
今解けなくてもオッケー、次かその次、最終的に解けるようになれば万事オッケーです。
今わからないことは全然恥ではないし、一人一人得意な問題や不得意な問題があってもそれは自然なことです。
それぞれのレベルに合わせたことが少しずつできるようになればオッケーです。
そして自信が持てないならば、自信を持てるまで繰り返し取り組めばいい、自信を裏打ちするのは間違いなく「努力」と「実績」だと思います。
これだけやってきたという実績が本当の大事な時に自信となって力になるのではないかと思います。
十分に予習をしてから臨む試験と、十分に準備できなかった試験では、緊張度合いが違うのと同じことです。
自分に自信を持つために
①自分の力を肯定すること(今できなくてもできるようになる)
②反復して取り組む(自分で納得できるまで)
私自身もこうやって受験戦争戦ってきたので特に②はおすすめです。
最後に、
授業をしていても、みんなできないところが違って、理解度も違って、それぞれ癖がある、それが指導をしていくうえで最高に楽しいです。
個性を楽しみながら学習にも励んでほしいですね。